子どもが絵本から遠ざかっているようですが、
どうしたら興味を持ってくれるでしょうか?
読み聞かせても、なかなか集中してくれないと感じる方も多いかもしれません。
なぜ子どもが絵本に興味を持たないのか、その理由を探ることから始めましょう。
実は、親が日頃から読書をしていないことが、
子どもの興味を引かない理由の一つである可能性があります。
大人であっても、興味のないことには自然と関心が薄れるものです。
子ども全員が絵本を好むわけではありません。
個人の趣味や好みは様々ですから、絵本以外のことに夢中になる子どももいます。
絵本は親子のコミュニケーションを深める手段としては素晴らしいですが、
無理に読ませるのではなく、子どもの好みを理解し、
それに合わせたアプローチを取ることが重要です。
屋外活動やゲーム、漫画、テレビを好む子どももいます。
もし絵本が子どもの好みに合わなければ、それに興味を示さないのは当然です。
それでも、絵本に触れる機会を増やしたい場合は、
子どもが引き込まれるような内容の絵本を選び、
読み聞かせの時間を短くするなどの工夫を試してみてください。
まずは、子どもの視点で絵本に対する興味の欠如の理由を考えてみることが大切です。
子供が絵本に夢中になるための時間の選び方
絵本に対する子供の関心が低いことは承知していますが、
それでも彼らにもっと絵本を読んでほしい、
または読み聞かせを楽しんでほしいとお考えなら、
子供が興味を示しやすい短い活動を取り入れてみてはいかがでしょうか。
読むタイミングがとても大切です。
例えば、子供が日中元気に遊んでいる時に突然
「絵本を読もう」と提案するのは避けましょう。
楽しい遊びの最中に好きでもない活動を強いられると、
絵本への嫌悪感を強めてしまう恐れがあります。
一方で効果的なのは、
1日の終わり、夜の就寝前のリラックスタイムを絵本の時間として利用することです。
この時は子供も一日の活動から落ち着いているため、
何もせずにじっとしている時間に読み聞かせを行うと集中しやすくなります。
さらに、物語が終わった後には電気を消して暗くするなど、
絵本の時間を就寝前の習慣として定着させると、
寝かしつけも一層スムーズに行えるようになります。
絵本を選ぶときのポイントと子どもが喜ぶ絵本選び方
皆さんのお家にある絵本、誰が選んだものでしょうか?
多くの場合、親や祖父母が「良さそう」と思って選んでいるかもしれません。
だけど、大人が良いと感じる絵本と、
子どもが興味を持つ絵本は必ずしも一致しません。
乳幼児のうちは大人が選んでも問題はありませんが、
2歳や3歳になると、子ども自身が本屋で選ぶ体験をさせてみてください。
ただし、大人が考える「選ぶ」という行為とは少し異なり、
もっと時間がかかるかもしれません。
実際、絵本コーナーでの選書には少なくとも30分はかかります。
場合によっては1時間以上を要することも。
その間、子どもが本を自由に見ることができるよう、
見守りつつも自由を保証してあげましょう。
多くの本屋では、絵本コーナーに見本があり、
子どもたちが自由に手に取り、読んだり触ったりできます。
音が鳴る絵本や仕掛けのある絵本もあり、これらは読み聞かせだけでなく、
視覚的、触覚的な魅力で子どもを引きつけます。
子どもがどの本に興味を示すか観察することで、
その好みや興味の傾向を探ることができます。
例えば、私の子どもたちは週に一度、大型書店の絵本コーナーを訪れ、
自由に本を選んで読む習慣があります。
彼らが選ぶ本には共通点が見られ、娘はかわいらしい表紙や淡い色合いを好み、
息子は乗り物関連の本に目がないのです。
このように、子どもが自然と惹かれるテーマやスタイルを見つけ出すことで、
彼らが夢中になる絵本を見つけることができます。
活発な男の子には冒険や車をテーマにした物語が、
女の子にはファンタジーのあるお姫様の物語が喜ばれるかもしれません。
子どもが自分で本を選ぶ大切さとは?
本屋への訪問がすぐに良い結果をもたらすとは限りません。
特に、本屋に不慣れな子どもたちは、
どの本を選べば良いのか戸惑うこともあるでしょう。
そんな時は、子どもを頻繁に本屋に連れて行き、
自由に絵本を選ばせることが大切です。
すぐに購入する必要はありませんが、
さまざまな本を手に取らせることは子供にとって有益です。
もし選んだ本が難しそうであったり、内容が長すぎると感じた場合は、
他の本をすすめたり、まずは図書館でその本を借りてみることも一つの手です。
親がその本の内容を確認して、
子どもに適していれば後で購入することを考慮してみてください。
また、絵本コーナーで他の子どもたちが本を読んでいるのを見ることは、
子どもにとって良い刺激になります。
他の子どもたちがしていることを真似たいと思うのは自然なことです。
本屋でじっくり時間をかけて本を選ばせることは、
子どもの読書への関心を高める絶好の機会となります。
たくさんの本を読むのも楽しいですが、気に入った本を何度も繰り返し読むことも、
読書の楽しみを深めます。
毎月、絵本コーナーでじっくりと本を選ぶ時間を設けることで、
子どもが真に興味を持つ本に出会うことができるでしょう。